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雨の中、傘をささずに踊る人間がいてもいい。

体は社会人、心は自由人。三十路間近のネコ好き。日記や日々考えたこと、社会問題、ときどきサッカー。

スキーバス事故でマスコミが報道しない当たり前のこととは

社会問題

雪と車の写真

重体となっていた方が病院で亡くなってしまい、今回の事故での死者は15人になりました。

このバスを利用していたのは若い方がほとんどで、未来ある命が失われたのは本当に心が痛みます。

 

『こういう悲劇を繰り返してはいけない!』

『この事故を教訓にしていかなくては!』

とマスコミは言いますが、本当に事故をなくすにはどうすればいいのでしょうか。

 

 

事故の原因は疲労?

今回の事故の原因としてまっさきに頭に浮かぶのは、運転手の「疲労」です。

上記記事から引用しますと、

国交省は、運転手に対し定期的に運転上の注意点などを教育するようバス事業者に求めているが、イ社は昨年1月以降、全運転手に教育していなかった。

複数の運転手の過労運転も確認されている。終業から始業までに8時間の休息が必要と定められているが、5時間しか休んでいないケースがあった。

ということで、かなり過酷な勤務状況だったようです。

法律では8時間の休息が必要なところ、5時間しか休息を取っていないということで、ただでさえ神経を張りつめる高速バスの運転をそんな状況で続けられるわけないですよね。

 

ただ、今回の事故を起こしてしまった運転手が、その前の日にどういう過ごし方をしていたかはまだ分かっていません。

もしかしたら、数日間の休息の後、この事故を起こしてしまったのかもしれないですよね。

 

そもそも夜の運転って安全なの?

っていう疑問がありますよね。

今回の事故の原因が、違法な労働環境であったり、何らかの疾患によるものであったり、バスの点検不足であったり、原因がはっきりと見えるものであればまだいいんです。

だって、対策が立てられるから。

ただ、そんなことを考える前に「夜行バスってそもそも安全な乗り物なの?」っていう疑問を持つべきだと思うんです。

こんな事故を起こしたくないなら、夜行バスそのものを疑う必要性もありますよね。

 

夜勤明けの運転は危険!

30人の医療スタッフに午前8時、通常の状態と夜勤明けの状態で、運転シミュレーターによるテストを実施。都市で15分+高速道路などの自動車道で60分行い、反応時間、スピードや事故数、自動車道での直進性などを解析した。

その結果、夜勤明けでは高速道路などの単調な運転で直線走行を続けるのが、通常より困難であることが明らかになった。さらにスピードのコントロールも難しくなったことから、交通事故を起こすリスクが高いことが実証されたという。

ところが、夜勤明けの事故リスクに根本的な解決方法はない。簡単に生体リズムを夜型にできないからだ。ヒトの体内時計は、最低でも3週間程度を要するという。

あのスキーバス事故も? これだけ危険な夜勤明け運転~まさに「走る凶器」!? |健康・医療情報でQOLを高める~ヘルスプレス/HEALTH PRESS

実験の結果、夜勤明けの運転は事故を起こしやすいということを明らかにしています。

つまり、完全に夜型になっている人間以外が夜行バスの運転をした場合、事故のリスクが高くなってしまうということです。

 

パイロット並の待遇が必要では?

車社会の現代においては非現実的な話なのかもしれないですが、自動車の免許って簡単に取れすぎだと思いません?

時速60kmで動く鉄の塊をほんの2~3ヶ月の練習で自由に扱う免許を取得できるって、すごく怖いことだと思うんです。

 

その中でも、高速バスの運転手っていうのは多いときには50人の命を背負って走るんですよね。

この部分について述べているのが↓のブログ。

この記事の中で、高速バスの運転手とパイロットを

多くの命を預かっているのは変わりないじゃないですか?

という観点で語っていますが、僕もこの意見に完全に同意します。

 

背負う人数の違いはあるものの、「高速バスの運転手」の待遇は、金銭面でも労働環境の面でももっとパイロットに近づけるべきだと思うんです。

国際線で長距離フライトを終えた後は、身体の調子を整えるためにも3日程度の連休が入ります。パイロットの勤務時間・休日 | パイロットの仕事、なるには、給料、資格 | 職業情報サイトCareer Garden

厚生労働省の平成26年度賃金構造基本統計調査によると、航空機操縦士の平均年収は43.1歳で1,712万円となっています。パイロットの給料・年収 | パイロットの仕事、なるには、給料、資格 | 職業情報サイトCareer Garden

 

また、体調管理の方法もパイロットを参考にすべきです。

基本的なことですが、まずは栄養バランスに気をつけた食事と、良質な睡眠をとることが大切です。パイロットはフライトで世界各国に行く機会が多く、時差により不規則な生活になりがちなため、普段から意識して生活リズムを整えることが必要になります。

仕事ではあまり身体を動かすわけではないので、オフの時間にジムに通う人もいるようです。パイロットの体調管理 | パイロットの仕事、なるには、給料、資格 | 職業情報サイトCareer Garden

 

まとめ

「夜行バスはそもそも危険なんです」ってことが明らかになったとしても、解決策って「夜行バスっていう交通手段を禁止する」しかないですよね。

リスクを減らせたとしても、昼間の運転と同等にすることはできないですし、本気でリスク管理を行うなら、飛行機のパイロット並の待遇が必要となるでしょう。

そうすると、夜行バスのうまみである「安さ」というのも損なわれ、夜行バスというサービスが成り立たなくなる可能性もあります

 

本気でこの問題に取り組むのであれば、現実を直視し、 安全と安さは両立しないことを受け入れ、どちらを選ぶかを決めないといけないのだと思います。

安全を求めるなら安さはあきらめないといけないですし、安さを追い求めるなら利用は自己責任ということになるんでしょう。

 

以上、本日もあめおど管理人がお送りいたしました。

 

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