アンケート調査を見るときに忘れちゃいけないことの1つ
新聞やテレビが行うアンケート調査って、どこまで信じていますか?
確かに義務教育の中で教えるべきことはたくさんあるんだと思いますが、「データの見方」っていうのも教えたほうがいいと考えています。
今日はこんな記事↓からちょいとばかりお話を。
ISILのテロ事件に対する日本政府の対応について調査を実施したところ
イスラム過激派組織「イスラム国」による日本人人質事件を巡る政府の対応が「適切だった」と思う人は55%で、「そうは思わない」の32%を上回った。
という結果になったそうです。
こういう調査ってすごく解釈が難しいです。
解釈が難しい理由としては質問が多様な解釈を許しているからです。
具体的には
- 「身代金を支払わなかった」という対応について聞いているのか
- 「ISILの人質事件に関する政府の対応すべて」について聞いているのか
といった2通りの解釈が可能です。
僕個人としても、身代金を支払わなかった対応については適切だったと考えていますが、一連の対応すべてについてどうかと聞かれると、「見えない部分が多すぎて判断できない」、「情報収集能力の不足ゆえ、もっとできたはずである」って答えるかな。*1
そして、質問があいまいなため、「回答者がどのように解釈してそう回答をしたのか」が見えません。
そうなると、そもそも「この調査の意味ってあるのか?」っていう事態に陥ってしまいます。
はてなブックマークがたくさんついている記事で、こういう意見がありました。
人質事件で安倍政権がどんな対応をしたのか、人質が2人とも殺されたという結果以外まるで明らかになっていない時点で、日本人の55%は「日本人人質事件を巡る政府の対応が「適切だった」」と判断するようですね。
まあ、言わんとしていることは分からなくはないんですが、上で示したようにどうやって質問を解釈して、どういう情報に基づいて回答したのかが見えない以上、こうやって言い切ってしまうのは危険だと思います。
そもそも、こういう調査にどれだけの人が本気で頭を悩ませて回答しているんでしょうね。僕だったらけっこう適当に答えちゃうと思います。
今日はこんな感じでーす。でわでわ。
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