雨の中、傘をささずに踊る人間がいてもいい。

体は社会人、心は自由人。三十路間近のネコ好き。日記や日々考えたこと、社会問題、ときどきサッカー。

六曜が差別を助長するかっていうと、そんなことはないって話

もう僕たちのような若い世代(30間近のおっさんが若い世代に入るかどうかは置いておいて)は、六曜なんて気にすることはほとんどないと思います。

 

 

確かに、結婚式の日取りとかを決めるときとか、話題には挙がりますが、せいぜい

  • 大安が良い日なんだよね?
  • 友引って何?友達を引く日?
  • 仏滅って仏さんが休んでるの?

ぐらいの、生産性のまったくない話に終始してしまいます。

 

 

そもそも六曜とは?

結婚するときにもちゃんと調べなかった僕が調べてみました!

「六曜」でgoogle検索してみたところ、出てきました。1ページ目に。我らがゼクシイ先生*1

六輝(六曜)は、暦注の一つで、現在は先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口の6種をいう。結婚式は大安がよい、葬式は友引を避けるなど、主に冠婚葬祭などの儀式と結びついて使用されている。

改めて見てみると、赤口とかは読み方すら知りませんでした。「しゃっこう」とか「しゃっく」とか読むらしいです。

 

いつから問題視されているの?

↑で触れたブログに書かれている新聞記事自体はこちらに載っています。記事を引用してくると、

 六曜とは、一般のカレンダーなどに記載されている暦注の一つ。先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口の6種あり、結婚式や葬式などに結び付けて使うことが多い。
 しかし、人権問題を担当する市社会福祉課は「科学的に証明されない迷信を信じることは、自分の考えに従わずに周りの人の意見に流される」と問題視。「市民に啓発する立場として、市の発行物への記載はよくない」としている。

 ということのようです。

ただ、これって2015年の今、異論が出てきた話ではなく、偉大なwikipedia先生によると、2005年には同様の事案がニュースになっていたようですね。

 一般的なカレンダーなどにはこれまで広く用いられてきた。しかし、行政をはじめとする公共機関が作成するカレンダーでは使用せず、掲載を取りやめるよう行政指導を行っている機関もある。これは、根拠のない迷信であること、無用な混乱を避けるなどの理由による。また、部落解放同盟では「六曜のような迷信を信じる事は差別的行為につながる恐れがある」などの理由から、積極的な廃止を求めている。こうした背景などから、2005年には大津市役所が作成した同年度版職員手帳に六曜が載せられていたために、部落解放同盟の抗議を受けて回収され、全て廃棄処分されるという事件も発生している。

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何が問題視されているのか

上記記事なんかを読んでみてもイマイチ分からないんですが、どうやら「六曜というのは科学的根拠などないのだから、そういう迷信を信じることは差別的行為の助長につながる」ということらしいです。

 

ほほう。

まあ、分からなくはないです。確かに、いわゆる部落差別というのは勝手に部落と決められた集落の人たちが差別されていたっていう話ですから、そういう意味では六曜と部落差別には共通点が見出せなくもありません。(見出せるとは言っていない)

 

 

迷信を信じることが差別につながるのか?

という話なんですが、世の中、迷信だらけですよね?

受験の時にお守りを買ったり、神社にお参りに行ったり。

結局、人間って迷って迷って、考えつくして、それでも迷う生き物なんで、どこかに拠り所を求めてしまうものなんです。だからこそ、世界的に宗教が信仰されているのだと思うし、六曜にしたって「大安だから上手くいくはず」という根拠のない拠り所を求めてしまうのも、人間が人間であるゆえなんですよね。

確かに、部落差別には差別する根拠がないのかもしれないですが、じゃあ、根拠があれば差別してもいいのか?って話ですよ。

「あいつは足が遅いからいじめてやろうぜ」とか、「顔がキモイから無視しようぜ」っていうのが許されるかっていうとそうではないです。

部落差別っていうところに焦点を置くと、もしかしたら「迷信を信じることが・・・」っていう主張もできるのかもしれないんですが(できるとは言っていない)、差別一般で言えば、そうとは言えないと思うんです。

 

まとめ

まあ、六曜を役所のカレンダーからなくすっていう話は分かるんです。必要かと言われればそうでもないし、特定の宗教と結びつくような誤解も生んでしまう可能性もあるので。

ただ、それはあくまでも「役所のありかた」であって、それをもって一般市民の差別意識に影響があるかっていうと、そうでもないよなーっていう思いです。

*1:ゼクシイのページで六曜の紹介はしていますが、こうも書かれていました。【六輝(六曜)を信じるか信じないかは人それぞれ。日取りは親も気にする大事なポイントなので、きちんと会話しながら決めたいもの。結婚式はお祝いごとなので、六輝(六曜)にこだわりたいという人もいれば、自分たちが決めた日取りがたまたま仏滅だけれど気にしないという人も。ふたりと両家が納得のいく日取りを選べばOK!】