超高級トースターと需要の話
今日は超高級トースターの紹介と需要の話でもしますかね。
超高級トースターとは
今日はこんな記事を紹介したいと思います。
モノが売れにくくなってきた時代ですが、いろんな工夫した商品が出てきますね。
トースターでさえも高級バージョンのものが登場しました。
「究極のトースター」と自ら銘打つこのトースター。コンビニで買う大量生産・安価なパンを、パン屋の焼きたてパンのように味わえる魔法のトースターとして一部の家電マニアの中で話題となっております。
25,000円の「バルミューダ ザ・トースター」と2,500円の普通のトースターでパンを焼き比べてみた : NewsACT
とあるように、家電マニアのあいだでは話題の商品らしいです。
ちなみに、このNewsACTの記事自体は昨年の8月だったので、けっこう前からあったみたいですね。
さて、上記記事内で、普通のトースターとの比較をしています。
このバルミューダ ザ・トースタ-の感想はこんな感じでした。
<バルミューダ ザ・トースター>
表面はサクッとした食感で、中はフワフワ。
小麦の香りが甘く立ち、同じ安物のパンを使っているはずなのに、ひとくち目からまったく違う。なんだこれ。パッと目を見開くほどその違いは如実。
安物の普通の食パン……と見くびっていたものが、何も付けずにこのままいくらでも食べ続けていられそうな、甘さと香りがとにかく段違い。25,000円の「バルミューダ ザ・トースター」と2,500円の普通のトースターでパンを焼き比べてみた : NewsACT
トースターに25,000円という金額を払えるかというと、いつもカツカツな僕の財布では清水の舞台から飛び降りて足を折る覚悟でいないとダメですが、それでもこんな感想を見せつけられたら欲しくなっちゃいますね!
僕は日本人の中では比較的、パンが好きな部類だと思っています。
クロワッサンには目がないんですが、普通の、そのへんで売ってる食パンでもアホみたいに喜んで食べています。
モノが売れない時代の需要
なぜ、この超高級トースターの記事が気になったかというと、パンが好きだというだけではないんです。
ちょっと前にこんな記事を読んでしまったからなんですね。
そのスティグリッツの意見を新聞で読み、腑(ふ)に落ちないのが「日本はもっと需要を創り出せ」という助言だ。クルーグマンも同じことを言っている。
だが、何を買う?
一般にテレビは不可欠だが、3D(立体映像)や4K、8K(高画質)である必要を感じない。自動車も不可欠だが、超高齢化社会の需要は「動けばいい」のたぐい。最新未来技術の最新モデルを月賦で買おうとまでは思わない。
ノーベル賞学者の卓説には、その需要とは具体的に何であり、どうやったら生まれるのかという説明がない。需要はついに生まれないのでは?という懐疑がない。
これが「毎日新聞特別編集委員」の書いたものとは思えないほど幼稚な内容なんですが、本気でこんなことが新聞に掲載されていたというのが驚きでした。
この人は「需要」というものを、「より高度な技術」でしか生み出せないと考えているようです。
つまり、テレビを例にすると、その進化は「よりきれいに」するしかないんですよね。
そんな考えの人間が「特別編集委員」なんていうのを務めているのも不思議なんですが、テレビにしたって何にしたって、「より高度な技術を使う」以外の方法で、需要を生み出すことはできます。
もしくは、「より高度な技術を使う必要がない」と思われている分野でそれを使うことによって、需要が喚起されることもあります。
それが↑で紹介したトースターですね。
この記事にも書いてあるように、新たな需要を呼び起こすには新たな技術の発想であったり、もしくは宣伝の工夫であったり、いろいろなやり方があります。
まとめ
誰か25,000円のトースターを購入して、ブログで感想を書いてください(笑)
あー、おいしいパンが食べたい!!