雨の中、傘をささずに踊る人間がいてもいい。

体は社会人、心は自由人。三十路間近のネコ好き。日記や日々考えたこと、社会問題、ときどきサッカー。

2015-12-01から1ヶ月間の記事一覧

小説を読み返さない人は人生半分損している

小説に限らず、音楽や映画でも同じだと思います。 良い作品っていうのは、読み手が人生のいかなるステージにあったとしても、訴えかけてくるものを持っていると思います。 僕たちは日々成長していきます。その成長の過程で趣味・嗜好も変わっていきます。 僕…

【感想】容疑者Xの献身(東野圭吾):本当の愛の形が見られる作品

東野さんのガリレオシリーズ、映画化もされた「容疑者Xの献身」を今更ながら読みました。 容疑者Xの献身 (文春文庫) 作者: 東野圭吾 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2008/08/05 メディア: 文庫 購入: 36人 クリック: 219回 この商品を含むブログ (685件)…

【感想】さよならドビュッシー(中山七里): スポ根好きにもおすすめなミステリー

中山七里さんはすごく文章そのものが好きな作家さんのひとりです。 ストーリーももちろん好きですが、それを抜きにしても、描写だけでも楽しめます。 そんな中山さんのデビュー作品、「さよならドビュッシー」を紹介します。 さよならドビュッシー (宝島社文…

六曜が差別を助長するかっていうと、そんなことはないって話

もう僕たちのような若い世代(30間近のおっさんが若い世代に入るかどうかは置いておいて)は、六曜なんて気にすることはほとんどないと思います。 確かに、結婚式の日取りとかを決めるときとか、話題には挙がりますが、せいぜい 大安が良い日なんだよね? 友…

「わたしを離さないで」がドラマになるにあたって

先日も書評としてブログにアップしたカズオ・イシグロさんの小説、「わたしを離さないで」 これがドラマ化されるようです。 11月には発表されていたみたいですが、今日まで全然知らなかったです。 [新番組]ドラマ史上かつてない「秘密」…1/15(金)『わた…

【感想】白ゆき姫殺人事件(湊かなえ):設定の緻密さが秀逸な作品

僕は湊かなえさんを「ヒトというものを裏表なく、たんたんと描写する」人だと考えています。これまでには「告白」、「Nのために」を読みました。 今回は、そんな彼女の作品、「白ゆき姫殺人事件」を読んでみました。 白ゆき姫殺人事件 (集英社文庫) 作者: …

【感想】色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年(村上春樹)

日本を代表する作家である村上春樹さんの「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」を読みました。村上春樹さんの作品はノルウェイの森だけ読んで、それが合わなかったため、他の作品には手を出してきませんでしたが、タイトルが気になったので、ついつ…

【感想】わたしを離さないで(カズオ・イシグロ):絶望の中で人はどう生きていくのか

カズオ・イシグロの集大成とも表現される本作、「わたしを離さないで」を紹介します。この小説はGARNET CROWの「JUDY」という曲のモチーフになったということで手に取りました。 とにかく「切ない小説が読みたい!」という人におすすめしたい作品です。 わた…